「酵母」

前回の麹(こうじ)づくりの工程で「でんぷん質」を糖化して「ブドウ糖」に
変わった「麹」を発酵させることが「酵母」の役割です。
「酵母」は自然界に広く住みついており、多種多様な種類がありそれぞれに特
徴を持ってます。
ビールには「ビール酵母」、パンには「パン酵母」というように、造る物に対
して最適な酵母を選択して使い分けてます。
これは長い歴史の中で培ってきたものなのです。

日本酒酵母も例外に漏れず、先人の知恵を借りながら現在に至ってます。
協会○号酵母、○○会酵母、新潟(地名)○○酵母、泡あり酵母、泡なし酵母
など様々で、とてもここでは羅列しきれないほどの種類があります。
もちろんそこの蔵元にしかないような酵母もありますし、日夜研究されてより
良い酵母が生まれていきます。
上面発酵タイプ、下面発酵タイプ、低温に強いタイプ、短期間で発酵するタイ
プ、香りが出やすいタイプなど様々の種類の中から、蔵元は目指すお酒のタイ
プに合わせて選択します。

「酵母」の大きさはどのくらい?

約5μm(ミクロンメートル)です。
およそ1000分の5ミリです。普通見えません。

「酵母」をどこから手に入れるの?

素朴な疑問ですが、気になると思うので。
醸造試験場がある新潟では、新潟市内にある醸造試験場から仕入れてくること
が多い様ですが、醸造試験場がない県の蔵元は、東京都北区滝野川にある日本
醸造協会から仕入れることが多い様です。
また、蔵元によっては自社で「酵母」を培養、開発しているところもありま
す。私の知っている蔵元は、「パン屋」に「パン酵母」(イースト菌)を卸し
てます。

「酵母」を仕入れるときは何に入っているの?

これも素朴な疑問ですが、「気体」、「固体」、「液体」とありますが、どの
状態になっているのでしょう。
みなさんわかりますか?
正解は「液体」です。
液体の中に「酵母」は培養されているのです。
よって瓶に詰められて販売されてます。
普通はお目にかかることはないと思いますが・・・
ふたで密閉すると「酵母」が死んでしまうので、空気が入るようになってま
す。
ちなみに「酵母」の匂い、苦手の人が多い様です。

戻る 上へ 進む