デコクション製法

「デコクション」と呼ばれるこの醸造法は、温度計が発明されるまで幅広く用いられていた方法です。というのは、論理的に温度・分量ともに一定である冷たい醸造用水を一定量の熱湯に加えると、最終的な分量が明らかとなるのはもちろんのこと、常に一定温度の混合水が得られるからです。この論理に基づき、マッシュ(つぶした麦芽と湯を混ぜ合わせたもの)を二つの釜に分けて入れ、一つの釜は煮沸させ、もう片方を一定温度に保っておけば、両方のマッシュを再び混ぜ合わせた時には、常に一定の適温を保つことが可能となります。これがデコクション醸造法の原理です。